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先輩の体験談(菊池市) 山田 浩晶氏

このページでは、「就農」をすでに体験された先輩方の体験談を掲載いたします。
これから就農を目指す方はぜひご覧ください。

氏名
山田 浩晶氏
就農年 2015年9月
就農地 菊池市
主な作目等 アスパラガス
主な農業従事者 本人
就農の動機 大学卒業後、職を転々としながら大阪でサラリーマンをしていましたが、30歳をきっかけにUターン転職を決意しました。親が兼業農家であったこともあり、小さい頃から農業を身近に感じていたので興味もありました。何より同じ地域の新規就農者の方のお話を聞き、その方の頑張っていらっしゃる姿を見て「農業を始めよう!」と決めました。
1.いつから始めようと思い何時、情報の収集方法をどうやって決めたのか?

大阪から熊本への帰省前から熊本県新規就農支援センターのHPを見て(公財)熊本県農業公社新規就農支援センターにどのような農業支援サポートが受けられるのか、を確認しました。不明な点があれば、新規就農相談センターに電話して就農相談を受けていました。
地域に関しては、実家がある菊池川流域は、菊池渓谷を源として清らかでミネラル豊富な水に恵まれた地域なので、農業をするなら菊池地域以外には考えられませんでした。

2.今の作目を決めた理由は?

作目に関しては、決まっていなかったのでJA菊池に相談に行ったところ、イチゴ、アスパラガス、スイカ&ほうれん草の3品目を推薦され、すべての品目が魅力的でしたが、その中でもアスパラガスを選んだ理由は、初期投資が少ないことと近所にアスパラガスを作っている若い農家さんが居たことです。

3.農業技術は何処で研修したか?また、その研修先に決めた理由は?

最初、研修先の相談にも熊本県新規就農支援センターに紹介していただき、熊本県立農業大学校の研修部の現、実践農業コース(8ケ月間研修)を受けて、さまざまな作物の栽培と農業の基礎知識を学びました。それから、現、農業次世代人材投資事業(準備型)の認定機関であるJA菊池で優良農家であり、アスパラガスの受入農家さんから2年間の研修を受けました。

4.農地の取得・ハウス施設や農業機械、農舎等の資金の確保、調達は?

農地は、地域の農家に貸して作ってもらっていた自分の水田を返してもらい、親からも借りています。自分の農地が5反近くあったので、幸いに農地の苦労はありませんでした。
ハウス施設や農業機械、農舎等の資金は、研修を受けていた頃からJAの指導員の方達に中古ハウスの情報をお願いしていたところ、丁度イチゴ農家の方が「廃業するのでハウスを譲りたい」という話があり、幸運にも12aの単棟ハウスが割安で手に入りました。 この時、地域の農家から「初期投資はなるべく抑えなさい」とアドバイスを受けていましたので、ハウス建設など、自分で出来ることは自分で作業しましたが、定植までに、合計200万円位は掛かりました。

5.最初に用意した資金はいくら?
経営開始する際に資金相談した場所は?

約1千万円で、全てを自己資金で賄うことができなかったので、このうち約800万円を青年等就農資金として政策金融公庫から融資を受けました。この融資は、新規就農者の認定を市から受ける必要があるので、最初に市役所農政課、次に県振興局(広域本部)農業普及・振興課、最後に農協・公庫と相談しながら手続きを進めました。

6. 販売について

アスパラガスの現在の販売方法については、ほとんどを農協のアスパラガス部会を通じて販売しています。その他の野菜は、直売所を主体にして、数量が多いときは農協、市場などに出荷しています。

7.就農前と就農後においての販売方法の考え方が変わったか?
変わったならその理由は?

就農前は、販売単価と手数料率だけで販売方法を考えていましたが、就農後は、出荷のための調整作業や商品搬送にもそれなりの時間を要することから、調整の簡素さ、出荷先までの所要時間も重視するようになりました。
今後は、農協出荷量を増やしながら、少しずつ地元にも販売していこうと思っています。と、言うのも先日友人主催のマルシェに付き合いで出店したところ、「新鮮なアスパラガスはこの辺のスーパーでは手に入らない」と、とても好評だったため、お客様の声が聞ける直売や食品加工品の販売なども面白く感じたからです

8.現在の販売方法でいい点、悪い点は?
今後どうしようと思っているか?

アスパラガスについては、農協を通じて販売する方法が、調整・出荷の手数が最も少ないので、引き続きこの方法を主体にしていくつもりです。その他の野菜は、利益率が高く、調整・出荷の手数も少ない、直売所での販売を基本にしていますが、販売可能数量が限られるので、出荷量を多くしたい場合は、農協、市場などにも出荷しています。なお、直売所での販売は、消費者が直接購入するので、市場性より食味を重視した品種選定と栽培方法に努め、固定客の評判維持とPRに努めています。

9.作っている農作物の課題と対策について

現在作っている作目で困っていること(課題)についての解決方法についての情報収集の仕方、対策方法の見つけ方として、アスパラガスについては、農協の指導員や同じ部会員に問い合わせるほか、試験場などのウェブサイトなどで関連情報を収集しています。また、県の農業大学校に農業の専門書があるので、何か問題が起こったときは閲覧させてもらいたいと思っています。

10.就農してよかったと思える事。やっていて良かったと思える事、苦労している事。

良かったと思えることとしては、自らの努力と工夫次第で結果が変わることが目に見えるのが楽しいです。また、自分の生産物を指名して出荷要請があるときは、自分が必要とされていることを実感できてうれしいです。さらに、取引先や生産者仲間と新たな人間関係が築いていけるのも魅力です。
苦労していることとしては、私は飽きっぽい性格なので、やるべきことを手間がかかっても、気を抜かずにやり続けることが大変だと感じています。

11.今後の目標について

当面は、栽培技術を向上させることにより反収を向上させていくことが目標です。

12.新規就農を目指す人へのアドバイス

まだ経営が安定していないので、アドバイスできるほどのものはないのですが、実際の事業の中では予定どおりに進まないことも多いと思いますが、そのような時でも最も重点を置くことは何か、最優先すべきことは何かを考えて、それに絞り込んで力を注いでいくことで道が開けてくるのではないかと考えています。皆様の御健闘をお祈りいたします。