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合志市 福嶋 雅喜氏

このページでは、「就農」をすでに体験された先輩方の体験談を掲載いたします。
これから就農を目指す方はぜひご覧ください。

氏名 福嶋 雅喜氏 (63歳)
就農年 2015年1月
就農地 合志市
主な作目等 アスパラガス、露地野菜(春冬ネギ、オクラ)
主な農業従事者 本人
就農の動機 東京都出身、非農家、前職は公務員で転勤族のサラリーマンとして転々と暮らしていたのですが、妻と結婚して以来、妻の実家が農家だったので、農業に従事したいと考えていました。
1.就農地と現在の経営概要について

 就農地は妻の実家の合志市です。農地の取得面積は水田47a、畑12a、借地29aで就農3年目になります。
 作目は、10年ほど前に就農した妻が、実家から引き継いだ米麦を栽培していたところに加わり、私は野菜栽培に傾注しています。野菜は、アスパラガスの施設栽培を中心にして白ネギなどを組み合わせて毎日の出荷が途切れないような方法を模索しているところです。 

2.今の作目を決めた理由は?

収穫物が軽量で、長期間継続して出荷でき、技術的な指導体制もしっかりしている作目としてアスパラガスの施設栽培を中心に据えることにしました。

3.農業技術は何処で研修したか?また、その研修先に決めた理由は?

地元の農協や普及相談員の方に聞きながら技術的な面は教えて頂いていましたが、自宅がある合志市内に熊本県立農業大学校があり、妻も以前研修生として受講経験があることから、新規就農支援研修(プロ農家養成コース)を受講することにしました。

4.就農前の情報収集の仕方は?(相談会に行く、ネット検索、自治体訪問等)

最初に地元合志市の農政課と農協に行って情報を収集し、市から県の県北広域本部農業普及・振興課を紹介して頂きました。

5.農地の取得・ハウス施設や農業機械、農舎等の資金の確保、調達は?

農地は、妻の所有する農地をそのまま使っています。ハウス施設や農業機械、農舎等の資金については、約1反分のアスパラガスのハウス・灌水施設一式の新築が約600万円、ラジコン動噴などの機械が約200万円、自宅にあったトラクターの更新が約200万円弱、農舎は自宅にある既存のものを使用しています。ハウスは、中古などを確保できれば安くすますこともできると思いますが、自力で移築するほどの時間も労力もなく、どうせやるなら最新の施設を使いたいと考え、新築の施設としました。

6.最初に用意した資金はいくら?
  経営開始する際に資金相談した場所は?

 約1千万円で、全てを自己資金で賄うことができなかったので、このうち約800万円を青年等就農資金として政策金融公庫から融資を受けました。この融資は、新規就農者の認定を市から受ける必要があるので、最初に市役所農政課、次に県振興局(広域本部)農業普及・振興課、最後に農協・公庫と相談しながら手続きを進めました。

7. 販売について

アスパラガスの現在の販売方法については、ほとんどを農協のアスパラガス部会を通じて販売しています。その他の野菜は、直売所を主体にして、数量が多いときは農協、市場などに出荷しています。

8.就農前と就農後においての販売方法の考え方が変わったか?
  変わったならその理由は?

 就農前は、販売単価と手数料率だけで販売方法を考えていましたが、就農後は、出荷のための調整作業や商品搬送にもそれなりの時間を要することから、調整の簡素さ、出荷先までの所要時間も重視するようになりました。

9.現在の販売方法でいい点、悪い点は?
  今後どうしようと思っているか?

 アスパラガスについては、農協を通じて販売する方法が、調整・出荷の手数が最も少ないので、引き続きこの方法を主体にしていくつもりです。その他の野菜は、利益率が高く、調整・出荷の手数も少ない、直売所での販売を基本にしていますが、販売可能数量が限られるので、出荷量を多くしたい場合は、農協、市場などにも出荷しています。なお、直売所での販売は、消費者が直接購入するので、市場性より食味を重視した品種選定と栽培方法に努め、固定客の評判維持とPRに努めています。

10.作っている農作物の課題・苦労している事や農業をしてよかった点について

  現在作っている作目で困っていること(課題)についての解決方法についての情報収集の仕方、対策方法の見つけ方として、アスパラガスについては、農協の指導員や同じ部会員に問い合わせるほか、試験場などのウェブサイトなどで関連情報を収集しています。また、県の農業大学校に農業の専門書があるので、何か問題が起こったときは閲覧させてもらいたいと思っています。

11.就農してよかったと思える事。やっていて良かったと思える事、苦労している事。

 良かったと思えることとしては、自らの努力と工夫次第で結果が変わることが目に見えるのが楽しいです。また、自分の生産物を指名して出荷要請があるときは、自分が必要とされていることを実感できてうれしいです。さらに、取引先や生産者仲間と新たな人間関係が築いていけるのも魅力です。
 苦労していることとしては、私は飽きっぽい性格なので、やるべきことを手間がかかっても、気を抜かずにやり続けることが大変だと感じています。

12.今後の目標について

 当面は、栽培技術を向上させることにより反収を向上させていくことが目標です。 

新規就農を目指す人へのアドバイス

 まだ経営が安定していないので、アドバイスできるほどのものはないのですが、実際の事業の中では予定どおりに進まないことも多いと思いますが、そのような時でも最も重点を置くことは何か、最優先すべきことは何かを考えて、それに絞り込んで力を注いでいくことで道が開けてくるのではないかと考えています。皆様の御健闘をお祈りいたします。