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先輩の体験談 (阿蘇)竹岡徹氏

このページでは、「就農」をすでに体験された先輩方の体験談を掲載いたします。
これから就農を目指す方はぜひご覧ください。(記事掲載:平成24年1月)

氏名
竹岡 徹さん(20代)
就農年・役職 平成22年入社(「株式会社阿蘇たいちゃん農場」社員)、平成24年度、代表取締役就任
就農地 阿蘇市
主な作目等 米・麦・大豆・キャベツほか
従業員数 (パート、アルバイト含む)11名
就農(就職)の動機 前職は交替制の工場勤務。会社勤めをしながら、時々、田植えや稲刈りを手伝っていた
が、自然の中で、人間らしく生きることに清々しさを感じ、転職を決意。やるからには一生
の仕事としたいと思って飛び込んだ。 
取り組み

【研修】
農業の技術を身に付けたいと研修制度を探していたところ、JA農業インターン研修制度を知り応募。平成21年度の研修生として、阿蘇たいちゃん農場で1年間の研修を受けることができた。
研修中は、春夏秋冬、季節の流れを感じながら仕事をし、三交替制の工場勤務時代には味わうことがなかった「人として大地の自然の中で生き、自然の恵みに感謝しながら生活する仕事」の醍醐味を味わった。
研修終了後は研修先が就職先となり、1年目に学んだことを基礎に、より高いレベルで臨むことができた。

【仕事の内容】
阿蘇たいちゃん農場では、米、麦、大豆、キャベツ等を作っており、消費者へ安心安全な作物を届けるために、化学合成品を使用しない栽培方法をとっている。代わりに安全な肥料として、沖縄県与那国島から産出される化石サンゴや純木酢を使って、土壌や生育環境に効果をあげている。
現在、担当している仕事は、生産、営業、価格交渉、インターネット販売、Hp更新、人材育成、経営と多岐にわたっている。今年7月には、多くの方に会社の存在を知ってもらいたいとの思いから、東京で開催された農業のA1グランプリ「アグリカルチャー」に参加。テーマを「阿蘇の農業改革ー冬をどう乗り越えるか」としプレゼンしたところ、幸いにも優秀賞を受賞し励みになった。
目指すところは、仲間と一緒に汗を流し、苦労も喜びも共にし、笑顔がある職場づくり。そして地域に貢献できる会社であること。

【就農して苦労したことや喜びなど】

作業風景 苦労と感じたことはない。しかし、従業員でいる以上、会社に少しでも貢献できる一員になりたいとの思いが強く、技術的なことを一生懸命覚えるよう努力した。また、苦労を感じる以上に収穫する時の喜びが大きかった。農業という仕事は、「朝日が昇るとともに仕事が始まり、夕日が沈むとともに仕事が終わる」ということなんだと実感し、ある時、 自然と言葉にでた。
オーバーなようだが、その時、自然とともに生きているということをしみじみ実感した。

【将来の目標】
㈱阿蘇たいちゃん農場を全国的に有名にし、もっと多くの消費者の方に安心、安全なものを届けたい。
会社の方向性として、今後、加工所や農家レストランなどを作る計画もあり、雇用の場の確保などをとおして地域の活性化を図り、地域になくてはならない会社づくりをしたい。

経営の特徴

安定した経営をもとに福利厚生の充実を図っており、従業員の定着率が良い。

新規就農を目指す人へのアドバイス

未経験の方には、まずは農業インターンシップ等で農業体験から始めてみることを勧めたい。実際に農作業等を体験してみることで、理想に走りがちな思いが軌道修正され、まず何をすべきなのかなど、より具体的に農業への夢を描くことができるのではないかと思う。
(参考:全国農業会議所運営「農業インターンシップ」-㈱阿蘇たいちゃん農場

独立を目指す方は、十分な技術を身につけたうえで独立を目指すべきだ。その方法の一つとして、農業法人等への就職もあるのでは。自身の取り組み方や心がけ次第で、技術を覚えるだけでなく、経営のやり方、販売方法等を学ぶことができる。

社長から一言

竹岡君は、生産に携わりながら営業、人事、経営と複数の部門を担当している。彼は雄弁ではない。多くを語らないが、実(じつ)のある仕事をしており、謙虚に物事を考える。
当社では、皆を、従業員というより、担い手を、農業人を育てる、という意識のもとに雇用している。
現実は、農業を経営するということは大変厳しい世界だ。今、どういう世の中になるのか不安に感じている人は多い。そういう人達の中には、農業をあらゆる職業の原点と捉えて、生産、販売、営業等に頑張っている人もいる。365日、暑さ、寒さを肌で感じ、土づくりから始まり作物を栽培、商品化するまでのストーリーが彼らの一生の財産になると思っている。

(同社の業務内容はhpをご覧下さい:㈱阿蘇たいちゃん農場ホームページ