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[2/11(金・祝)オンラインセミナー事例発表者情報(1)串山広樹氏(八代市)アスパラガス]

令和4年2月11日(金・祝)「【オンライン】令和3年度第2回熊本県新規就農セミナー&就農・就業相談会」新規就農事例発表者情報(1)串山広樹氏(八代市)アスパラガス(文:新規就農支援センター)

串山広樹さんの両親は八代のい草農家。学校を卒業後、会社員として働いていました。前職は、医療関係の経理職でしたが、就農を決意し各相談窓口を訪問しながら、就農に必要な情報を積み重ねていきました。

■就農までの道
2016年 熊本県南広域本部 農業普及・振興課を訪問。研修の相談や、支援制度についての相談。
2017年 アスパラガスを研修品目として考え、八代市に就農相談
2017年8月29日 県認定研修機関「JAやつしろ」に次世代人材投資事業(準備型)について就農相談。
2017年9月18日 勤めていた会社を退職
2017年10月初旬 アスパラの師匠である大江田浩氏と面談
師匠は研修生として受け入れられるか、厳しい話をして就農する覚悟があるかを見極める事に
・甘くない、厳しい世界である。簡単には収益は出ない
・かなり努力が必要
・自分がした分、そのまま自分に帰ってくる世界
・手を抜いたら、それだけのものしか出来ない
・本気でやる気があるのか。それだけの覚悟が出来ているのか
結果、大江田氏と串山氏の間で、合意がとれ研修生として受入決定

2017年10月31日 県に次世代人材投資事業(準備型)の承認申請提出
2017年11月1日  研修開始(約1年半の研修)
2019年5月1日  就農開始

経営内容(新規就農時)
■用地面積:アスパラ26a(ハウス21a) ブロッコリー・米50a
■労働力:2人(手伝い:父母(い業))
■販売方法:農協共販100%
※セミナー修了後に追記します。

作付体系
■アスパラガス(1月全刈り、春芽栽培・収穫:2月中旬~4月 夏秋芽栽培・収穫 6月初旬~10月中旬)
■ブロッコリー1(播種:8月初旬 定植:9月初旬 栽培・収穫:11月初旬~12月初旬)
■ブロッコリー2(播種:8月中旬 定植:9月中旬 栽培・収穫:11月中旬から12月中旬)
■水稲:(播種:3月中旬 定植:4月中旬 収穫:8月)

串山氏の作付体系(拡大版)

■地域との付き合い
◎消防団 ◎体育協議会

■新規就農希望者へのメッセージ
※セミナー就農後に追記してお伝えします。
私は就農して3年ですが、振り返って何が大事か考えてみると、「人脈」だと感じます。研修先はもちろんですが、JA、近所の農家、資材屋、肥料屋など、自分が知らない知識・経験がある方がたくさんいます。農家には、作物ごとの栽培技術、肥料設計、農薬、トラクター等の機械・ハウス等設備関係、それだけでなく税金、労務など幅広い知識が必要になります。「就農する=経営者になる」という意識を持ってください。私もたくさんの人に助けていただき、営農しております。一番重要なのは栽培技術ですので、就農前に最低一人は師匠となる存在を見つけておくと良いと思います。

就農3年目の串山さん(八代市のハウスにて:2021年11月24日撮影)

【受入農家】 師匠 大江田浩氏について(68歳)
い業を営んでいましたが、平成13年(2001年)「年金プラス100万円」構想で、年齢を重ねても出来るアスパラガス栽培を決意。最初は4~5人程の仲間で、栽培について話を聞きにいき、7軒の農家仲間と八代でアスパラ栽培を開始。
当初は栽培についてJAの営農指導員も初めてのことで、手探り状態でしたが、販路はトマトとアスパラをセットにして市場にプレゼンを行うなどして売り先を確保。農家とJA職員の努力の中で、ゼロからのスタートから、現在のように収益が得られる状況に作り上げていかれました。現在は八代でのアスパラ農家も増えてきて、JAやつしろ管内で40軒以上の農家があります。大江田氏やアスパラ農家仲間は、現在、研修生だった新規就農者の元を訪れ、フォローを行っています。
(※大江田浩氏は、令和2年度12月の「受入農家研修会」で受入農家として事例発表を行いました。)