豊かな自然と高い技術力 全国屈指の農業県くまもと

熊本県は平坦地から高冷地まで恵まれた立地条件を活かして、水稲やトマト、スイカ、なす、いちご等の「野菜」、みかん、なし、くり等の「果樹」、肉用牛、酪農、養豚等の「畜産」、いぐさ、たばこ、茶などの「工芸作物」、宿根カスミソウ、トルコギキョウ等の「花き」と、多彩な農業を展開する全国屈指の農業国です。

熊本県の農業を支える「認定新規就農者数」は全国1位。「認定農業者数」は全国2位(令和3年3月末現在)です。令和2年の農業産出額は全国5位、生産農業所得は全国3位となっており、食糧生産基地として重要な役割を担っています。熊本県農業の現況や県の取り組み等をまとめた冊子「くまもとの農林水産業2021」も参考にされてください。水と環境に恵まれた熊本県の農業を担ってくれる、意欲ある方を求めています。

くまもとの農業概要2020 くまもとの農林水産業2021
認定新規就農者の認定状況

(令和3年3月末現在:農林水産省ホームページ)

熊本の地形

熊本県は九州の中央部にあり、世界最大級のカルデラを有する阿蘇や美しい島々からなる天草に代表される素晴らしい自然にあふれています。県内には菊池川、緑川、球磨川といった一級河川や豊富な地下水など、水資源にも恵まれています。
また、本県は天草地方の温暖な海岸島しょから中央部の熊本平野、八代平野等を越えて高原地帯である阿蘇地域といった地域があり、温暖な沿岸地帯から標高の高い山間地域まで変化に富んだ地形や気候を活かして、豊かな自然の恵みを背景に、米、野菜、果樹、畜産物等、多種多彩な農産物を周年生産できる、恵まれた農業立地条件を有しています。

赤牛の放牧と阿蘇の農業地帯
赤牛の放牧と阿蘇の農業地帯

熊本の気候

本県は三方を山に囲まれているため、天草地方を除いて、全体的に内陸性の気候です。
平地の平均気温は16°C前後と高いものの夏は暑く冬は寒い内陸性気候となっています。球磨地方の平均気温は13〜15°Cで人吉盆地を中心とした内陸的な気候と山地型の気候となっています。阿蘇地方の平均気温は13°C前後で、夏は涼しいですが、冬は寒さが厳しい型の気候となっています。また、天草地方の平均気温は16°C〜18°Cと比較的温暖な気候となっています。

中山間地の棚田
中山間地の棚田

熊本県の農業に関するデータ

面積 7,409.45 ㎢(国土地理院:令和元年10月1日現在)
平均気温 17.6℃(熊本地方気象台 熊本市・平年値:令和2年度)
年間降水量 2467.5mm(熊本地方気象台 熊本市・平年値:令和2年)
農家戸数 47.9千戸(令和2年)
認定農業者数 10,601経営体(令和元年)
基幹的農業従事者数 51.8千人(令和2年)
耕地面積 109.1千ha(令和2年)
農業産出額 3,407億円(令和元年)
生産農業所得 1,495億円(令和2年)

熊本県が開発し、登録がある品種一覧

令和2年度(2020年度)末時点

森のくまさん/くまさんの力/わさもん /華錦/くまさんの輝き
なす ヒゴムラサキ/ヒゴムラサキ2号
いちご ひのしずく/ゆうべに
にがうり KGBP1号/熊本VB04
カラー ホワイトトーチ・ホワイトスワン
い草 ひのみどり/夕凪/ひのはるか/涼風
温州みかん 肥のさやか/肥のあすか/肥のあかり/肥のみらい/熊本EC11
かんきつ(中晩柑) 肥の豊/熊本EC10/熊本EC12

経営類型別新規就農者

熊本県では、温暖な海岸地帯から阿蘇の高冷地帯まで広がる豊かな自然条件を活かした作物が生産されています。熊本で生産される農畜産物の中で日本一の生産量を誇るものに、トマト、スイカ、不知火(デコポン)、宿根カスミソウ、い草があり、この他にもメロン、いちご、なす、葉たばこ、くり、しょうが、乳用牛、肉用牛など全国的に高い順位を占める作目がたくさんあります。

  • トマトの写真
    トマト
  • スイカの写真
    スイカ
  • 不知火(デコポン)の写真
    不知火(デコポン)
  • 宿根カスミソウの写真
    宿根カスミソウ
  • い草の写真
    い草
  • 葉タバコの写真
    葉タバコ