平成28年度 第1回相談会&体験報告者

阿蘇郡西原村米田 雄希さん

就農年
2014年6月
主な作目等
(米)/里芋(露地野菜)/南瓜(露地野菜)/馬鈴薯(露地野菜)
農業従事者
本人

小学校から大学までスポーツをしていて、大学の練習中に怪我した為、スポーツを活かした就職を諦めて熊本に帰って来ました。何がしたいのか目標が無くなっていた時、幼少期における西原村での農業風景の記憶から農業に興味を持ち、農業を体験してみたいと思いました。それからJAインターンに平成22年4月から平成23年3月の間、研修を受講し、農家で農業の実践を体験した事で、「自分でゼロから農業をしたい」という思いが強くなり西原村での就農を決心しました。

米田 雄希さんの写真

研修の状況

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平成22年度のJAインターン事業で研修をした後に、本格的に農業を学びたいと思い、平成23年度に熊本県立農業大学校の本校に入学し、畜産学科で二年間学び卒業後は、農業法人(株)AGLで一年間の勤務を得て、平成26年に西原村で就農しました。
JAインターン事業を受けて良かった事は、品目が違う研修生と出会う事ができ、今でも情報交換できる繋がりがある事です。
また、農大においては農業の基礎を学び、わからない事や困った時は、今でも先生方に相談しています。
農大卒業後に勤務した(株)AGLでは大型農業機械での実践作業を経験し、機械の整備方法を学んだ事で、今の経営に役立っています。

就農への取り組み

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何もかもがゼロからのスタートであり、農地も無い、機械も無い、あるのは少しの知識と経験だけでした。農業に携わりだしてからは、休みの日や、空いた時間ができた時は西原村で耕作放棄地などの草切り、トラクターでの耕耘作業、土作りなどをしていました。そうしていくうちに地域の人達との繋がりができ農地を借入れる事ができました。
この合間に役場などで就農に向けての相談などをして就農しました。

農地及び施設の確保

就農を目標に動き出した当時、農地取得のために村の色々な方に農業をしている事を伝え、村の知り合いの方から中山間の耕作放棄地などを貸して頂ける農地は全て借りてきました。この時期から少しずつ、周りの方から認めてもらう事ができ、農地が無い状態から就農3年目で5haまで増やす事ができました。
就農当時は、農業機械も無く、村の農業者の方から貸して頂いていましたが、自分で少しずつ村の色々な方から情報をもらい、要らない機械や使ってない機械などを譲って頂いたり、安く販売して頂いたりして中古の農業機械を増やしていきました。

資金の確保

農業で生活をしていくと決めてから、サラリーマン時代の貯蓄と、青年就農給付金(経営開始型)と現在の農業所得で資金確保をしています。

経営の特徴

現在作付けしている農地は中山間地帯で、圃場整備されてなく自宅から離れている場所が多い状況ですが、水管理が必要な水稲は出来るだけ近くに農地を集約できるところを借りています。又、里芋、南瓜、馬鈴薯は品目ごとに管理できるようにしています。
現在も持っている農業機械が少なく、自分一人での作業なので、多くの機械を必要としない作物体系の経営をしています。

就業して苦労したこと

農業は天気に影響される仕事であり、一人の経営者としての常に色々な事を考えておく事が大変ですが、それが楽しみでもあります。

新規就農を目指す人へのアドバイス

自分は本当に何も無いゼロからのスタートでしたが、周りの方々のおかげでここまで来れました。
教えてくださる地域の人たちとのコミュニケーションを大切にして、自分の目標を明確にし、計画を立て、実行に移す、それが一番だと思います。