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[9/12相談会出展情報③](有)木之内農園(求人情報)

9月12日(土)熊本城ホールで開催される「令和2年度第3回熊本県新規就農支援センター」の出展者情報です。事前に読んで相談会の参考にしましょう。

(有)木之内農園(求人情報)/南阿蘇村/いちご、ジャム等の加工、ミニトマト、馬鈴薯

南阿蘇村立野にある有限会社木之内農園のはじまりは、今から約40年前、東京出身の非農家の1人の青年が、南阿蘇村(当時は長陽村)に新しく開校した九州東海大学農学部(現東海大学)に入学した時から始まりました。農学部第1期生です。
先生と生徒と一緒になって自分達で学ぶ農地を開墾し、入学したその年の8月にはハワイ大学へ短期留学。2年後には南米へ1年の研修へ出かけ様々な経験をし、1985年4月新規参入を果たします。その当時、支援制度はなく、東京からきた”よそもん”は農地を手にいれるのも一苦労。それでも地域にとけこみ農業コンクール新人賞を受賞し農林水産大臣賞を受賞します。

青年の名前は木之内均氏。現在、有限会社木之内農園の会長でもあり、母校の東海大学の教授、研修機関NPO法人九州エコファーマーズセンター、NPO法人熊本県就農支援機関協議会の理事長です。

木之内氏はメロン栽培(10a)からスタートし、のちにイチゴ栽培をはじめます。当時、村では苺栽培をしている農家は皆無でしたが、イチゴ栽培が成功し、家族だけで収穫できない苺を観光客の人に食べてもらえばいいと発想し、観光農園への道へとすすみます。

木之内氏は農業の後継者育成にも力をいれ、”稼げる”プロの農家を養成するために、2003年に5件の農家仲間と研修センターを立ち上げました。その当時は、プロの農家が指導する環境がしっかり整っていなかったため、現役のプロの農家が徹底指導する仕組みを作り上げます。自分たちの産業(農業)は、自分達の手で未来の担い手を育てるという信念のもと、木之内農園はたくさんの研修生を受け入れながら農業の人材を育て、観光農園や低農薬有機栽培への取り組みなど、常に消費者を意識した農業を実践しています。

現社長の村上進氏は、木之内会長の東京の同郷。中学時代のブラスバンド部の元後輩です。村上社長は、東京でデザイン関係の会社に勤めている中で、バイクで日本一周をまわる途中、木之内農園に立ち寄ります。熊本が気に入りそのまま阿蘇に住むことに。これからの農業は6次化の時代だと木之内会長から声をかけられ加工部門の責任者となり、現在、木之内農園の社長です。
木之内農園のいちごジャム、ブルーベリージャム等加工製品は果肉がまるごと入っていて評判を呼び人気の商品となりました。


ただ、常に順風満帆だったわけではありません。木之内農園はこれまでいくたびもの困難をかかえてきました。

中でも大きい出来事の1つは熊本地震です。当時、全国ニュースで大きく報道されましたが、目の前の山が崩れ、その土砂により阿蘇大橋が崩落。道路は寸断され、経営の根幹を支えていたいちご畑は水が出なくなり、壊滅状態になりました。熊本地震から4年たった2020年1月、ようやく近くの畑で苺栽培を再開し、昔のように観光農園がにぎわいはじめてきた矢先に、今度は新型コロナウイルス感染症が。

それでも前を向き、工夫を凝らし、スタッフ一同知恵を絞り販路を見出しました。

木之内会長と木之内農園は、日本の農業が明るく、色々な人が希望を持てる夢を描ける仕事となるように、そして消費者にとってより身近なものとなるように、新規農業者のオピニオンリーダーとして未来の農業を見つめ、これからも歩み続けています。

新しく架けられる阿蘇大橋(2020年1月11日撮影)

幸い、阿蘇にはこれから嬉しいニュースが続きます。
2020年8月に豊肥線が4年4か月ぶりに開通しました。また9月に入り噴火が続いていた阿蘇山火口の見学が再開されることになりました。

そして2020年10月3日。熊本地震で寸断されていた57号線がいよいよ復旧を終え4年半ぶりに開通します。嬉しい事に、同日二重の峠トンネルを切削し新しく作った道路『国道57号北側復旧ルート』も開通することになりました。

2021年春には新しく建設中の阿蘇大橋も開通する予定です。
寸断されている南阿蘇鉄道の全線開通の日も近づいてきています。

たくさんの人の手に支えられ復興していく南阿蘇村立野地区で2020年1月再開した有限会社木之内農園の「ゼロからのスタート」は、今、はじまったばかりです。


露地栽培では水稲と野菜を
施設園芸ではいちご、ミニトマトを栽培しています。
苺の品種は「四つ星」「かおり野」「恋みのり」「ゆうべに」など。
肥料の量を調整しながら減農薬で安全で食味の良いいちごを生産しています。
加工部門では、いちご、不知火、晩白柚、ブルーベリーのジャムの生産をしています。果肉をホールのまま残し、甘さを少し抑え果実本来の味がするジャムに仕上げています、
 観光農園、人材育成、海外農場、法人関連系事業にも手がけ、農業だけでなく異業種の会社との連携も模索しています。

有限会社木之内農園】
所在地 :熊本県阿蘇郡南阿村立野
主な作物:いちご、ミニトマト、馬鈴薯、ジャム等の農産加工
PR:震災後「ゼロ」からのスタートとして、農産物や加工品づくりのプロを目指す方を応援しています。
仕事内容:苺の生産、農産加工物の開発製造、露地、施設園芸生産販売。
給 与 :170,000円(各種手当込み)
勤務時間:基本は8時から17時 夏季と冬季で時間変更する場合あり。
通 勤 :車・バイク通勤:OK
[雇用保険、労災保険、厚生年金]
試用期間:3か月
※研修生同時募集(見学・体験有り)
設立:平成9年
代表者:村上進
売上高:2億5千万円
主な取引先:JR九州・全日空・株式会社美咲・道の駅
人事担当:縄田
電話:080-3983-4115
公式ホームページ